IT業界の中でも21世紀に入ってから、巨大化するIT企業の影に隠れて、色々な形で姿を消した企業があります。往年のIT関連会社シリーズとして、往年のIT関連会社1カノープスについて書いてみようと思います。
往年のIT関連会社の事を書いてみようと思えたきっかけになったのがカノープスを思い出したからなのですが、カノープスという名称を聞いて、Windows95の時代から自作パソコンを作っていた方の中には、懐かしいブランド名と思った方もいるのでは無いでしょうか?
私自身も自作パソコンを初めて組んだのはWindows98SEの時代でしたので、カノープスのグラフィック関係の製品は、何度か購入していたのを当時の過去メールを整理していて思い出したので、今はどうなのだろうとググって足跡をたどってみたのでした。
1990年代後半の自作パソコンではマザーボードにグラフィックボードの機能が無く、画像出力が付いて無いマザーボードが大半でした。
パソコンの処理能力が低かったのもありますが、デジタル録画も含め、アナログ方式のビデオテープ編集からパソコンのデジタル動画編集へとシフトし始めていた時期でもあるので、ビデオキャプチャーなどでカノープス製のビデオ機器は良く聞くメーカー名でした。
しかし、グラフィックボード機能を搭載したマザーボードが増えだし、CPUにGPUを内包した現在のIntel HDグラフィックスやAMD Radeonグラフィックスが主流になってきた現在、カノープスという名前を全く見かけなくなりました。
カノープスがどうなったか気になったのでちょっと調べて見たところ
- 1983年4月カノープス電子株式会社として創業される
- 1992年にカノープス株式会社に商号を変更
- 2006年1月にはフランス・トムソン(現テクニカラー)のTOBによりグループ傘下となる
- 2008年10月にトムソン・カノープス株式会社へ商号変更
- 2011年3月1日Grass Valley事業部がトムソンから独立し、グラスバレー株式会社へ商号変更。
上記のような経緯を経て、外資参加による事業内容変更などの紆余曲折がありながら残っていたカノープスの名称も外資から独立という形で遂に消滅してしまいました。
個人的に気になった懐かしい企業があれば、ご紹介していきたいと思います。
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