今、キャリアで販売されているスマートフォンが、今月10月から原則SIMロックが禁止となり建前上SIMフリー化なのですが、実はただ単にSIMロックを解除しただけでは、意味の無いと言うキャリアスマホSIMフリー化の落とし穴があるのをご存じでしょうか。
実際に私は、数ヶ月前にSoftBank専売モデルのXiaomi redmi note9TをSIMフリー化してある商品をキャリア以外で購入したのですが、他社のSIMで使う時に色々と苦労しました。
キャリアスマホでSoftBankの専売モデルとして格安価格で登場したXiaomi redmi note9Tは、5G対応モデルなのですが、SIMフリー化しても他社のSIMで使えない場合があったり無駄が多かったりと言うキャリアスマホSIMフリー化の落とし穴がありました。
問題の1つは、利用可能Bandによる制約です。せっかくSIMフリー化しても乗り換える他社のBandに対応してないケースです。キャリア各社の割当て周波数が違うのですが、キャリアで発売されているスマートフォンは、自社のBandが対応していれば、他社の対応Bandが無くても問題ないとしているからです。
2つ目の問題は、自社のSIMさえ使えれば、他社の仕様に適応する必要性が無い為、機能のロックしている可能性がある事です。前述のXiaomi redmi note9Tを例に挙げるなら、楽天モバイルで使う場合、SIMカードを差しただけでは使えずに調べる羽目になりました。Bandは楽天の自社Bandである3とパートナー回線のプラチナバンドである18にも対応しているのに機能的なロックがかかっており、標準の通話アプリで「*#*#86583#*#*」と入力しVoLTEを解放するという裏技的な操作をして再起動することでようやく認識出来るようになりました。
ただ、突如圏外になったり楽天エリアのはずなのにいつの間にかパートナー回線に切り替わっていたりと安定した使用が保証されてないばかりか制限を受けやすくなる可能性もあるわけです。
3つめの問題として、不要なキャリア用のアプリが削除出来ないことですね。使用している回線と違うキャリアのアプリなど無駄に処理を遅くする原因にしかならないので止めてほしいですね。
同じ楽天モバイルネタですが、ちょっと古い5年前のモデルSHARP AQUOS Rをキャリアの機種交換サービスで長期利用しています。
楽天モバイルの周波数Band3が使える機種ですが、SIMを入れて手動で楽天のAPNを登録しようとしましたが、楽天のSIMを入れて認識させようとしても認識エラーになって先に進めませんでした。
SIMロック以外の部分で、キャリアによる制限がかかっているとすれば、表面的にSIMフリーにしても他のキャリアで使いづらい状況では、総務省の指導自体、意味の無い無駄なことになっていると総務省のお偉いさんはわかならいのですかね。
本当にSIMロック解除の政策をしたいなら、キャリアスマホSIMフリー化の落とし穴を理解した上で、何処でも普通に使えるスマートフォンだけに技適マーク与えるようにしていかないと、何も変わらないでしょう。
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