WindowsパソコンのハードディスクやSSDが接続されているドライブは、OSをインストールすると原則、Cドライブが割り当てられてしまいます。何故Aドライブから始めないのかと疑問に思う方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。
まだWindows95の時代、パソコンにWindowsをインストールするためにCDから直接インストールが出来なかった時代がありました。BIOSでCDブートに対応してなかったのです。
CDからの起動が出来ない為、WindowsというOSをインストールする為に最初にCDを動かすドライバを組み込み、CDを読み込んでWindowsのインストールを実行するプログラムが必要だったのですが、当時それを実行していたのが、フロッピーディスクドライブでした。当時のBIOSで多くの場合、起動順序項目として1番目に指定されているのがフロッピーディスクドライブだったのです。
当時のマザーボードにはフロッピーディスクを接続するコネクタが標準で実装されていました。
Windowsが立ち上がらなくなった場合もフロッピーディスクから起動して、コマンドを打ち込んでメンテナンスを行う等、非常時はフロッピーありきの設計になっていたので、ディスクドライブのAとBはフロッピーディスクに割り当てられていたのです。
実際、起動で1つドライブを使うので、運用上フロッピードライブを2基搭載したパソコンもあったおかげでハードディスクのOSをインストールするドライブは、Cと言うのがデフォルトになったのでした。
フロッピーディスク1枚の容量は、今のご時世、写真1枚分よりも少ないデータ容量しかありませんでしたが、無ければ困る存在だったのです。
クラウド上でOSを動かす時代になり、パソコンのハードも1990年代とは比較にもならないほど差が開いてしまっているので、いずれドライブ名を割り当てるという事すら、現在と変わっていくのかも知れないですが、過去知識として頭の片隅にとどめておきたいですね。
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